「ポーカーのハンドレンジってなに?」
ポーカーのハンドレンジについて知りたい人がたくさんいます。当記事では、ポーカーのハンドレンジについてポジション別に詳しく解説します。
ポーカーのハンドレンジについて学ぶと、ポーカーのスキルアップにもつながります。ポーカーのハンドレンジを学んで、一緒にポーカーを楽しみましょう。
ポーカーのハンドレンジとは?
最初に、ハンドレンジの詳細について解説します。ポーカーを始めると、至る所でハンドレンジという言葉を聞くでしょう。
ハンドレンジを正しく理解すれば、ポーカーの実力が上がります。戦略の幅が広がり、ポーカーがもっと楽しくなるよう、ハンドレンジを学んでいきましょう
ハンドレンジとは?
プレイヤーが持っているカードの組み合わせを一覧表にしたものです。カードは52枚あり、プレイヤーが持っているカードは2枚です。組み合わせは1326通りになります。
ただし、ハンドレンジにおいて柄の違う組み合わせをオフスーテッドといい、省略して記入されます。そのため、ハンドレンジ表は169通りです。
仮に「ハートの2とダイヤの3」と「ダイヤの2とスペードの3」と「スペードの2とクラブの3」はすべて「23o」と記載されます。
同じ柄の2枚をハンドとして持っている場合は「スーテッド」といい、数字の後に「s」をつけます。
ハンドは組み合わせによって、強いハンドや弱いハンドとさまざまです。ハンドレンジは、カードを強い順に組み合わせたものを表にしています。
ハンドレンジはポジションによって変わる
ハンドレンジはハンドの組み合わせを指していると解説しました。さらにハンドレンジは、ポジションごとにフォールドすべきハンドやレイズすべきハンドと区別できます。
ポーカーはポジションによって、有利不利がうまれます。ポジションごとにレイズしたほうがよいハンドや、フォールドしたほうがよいハンドが変わるのです。ハンドレンジは、ポジションごとにどのハンドならフォールドするのかを表した表です。
【ポーカー】プリフロップのハンドレンジ解説
ここからは、実際にハンドレンジ表を使って解説します。今回は、プリフロップにおけるハンドレンジ表です。ハンドレンジ表を基準に、アクションを実践してみましょう。
【ハンドレンジ表のポイント】
プリフロップで自分よりも前のプレイヤーが全員フォールドしたときに、自分がゲームに参加するのかを判断する指標です。
【ハンドレンジ表】
【色の見方】
BTNのハンドレンジ
BTNのハンドレンジ表は上記になります。灰色の部分は、全ポジションにおいてフォールドするハンドになります。
自分がBTNのポジションで白のハンドを持っているときは、レイズする準備をしておきましょう。
COのハンドレンジ
COは水色のハンドのときにレイズの準備をしておきましょう。
COのハンドレンジに注目すると、BTNのハンドレンジよりも範囲が狭くなっています。COはBTNよりも先に行動する必要があるため、COのほうが不利です。そのため、ハンドレンジ表も狭くなっています。
MPのハンドレンジ(後ろに4人から5人)
MP(後ろに4人から5人)のハンドレンジ表が上記です。MPのハンドレンジといっていますが、参加人数によって位置が変わってきます。自分の後にアクションする人が4人から5人のときは参考にしてみましょう。
MPの位置では、緑のハンドでレイズの準備をします。
UTGのハンドレンジ(後ろに6人から7人)
UTG(後ろに6人から7人)のハンドレンジ表です。黄色の部分がUTG(後ろに6人から7人)のハンドレンジになります。
先ほども述べた通り、テーブルの人数によってはUTGの後にアクションする人数が変わってきます。自分の後の4人から5人がアクションするときには、黄色のハンドレンジを参考にしましょう。
UTGのハンドレンジ(後ろに7人から8人)
赤はUTG(後ろに7人から8人)のハンドレンジ表です。テーブルの人数が8人のUTGは、赤のハンドレンジを使います。また、テーブルの人数が10人のMPで、後の行動する人数が8人いた場合も使用しましょう。
赤のハンドレンジは数字で1番強いAが含まれるハンドや、ハンドでポケットになっている状態が含まれます。ハンドのなかでも強い組み合わせです。赤のハンドレンジを使うポジションは、弱いハンドで参加するには厳しいことがわかります。
UTGのハンドレンジ(後ろに8人から9人)
テーブル人数が10人から9人のUTGのハンドレンジです。青色の手札のときはレイズしましょう。それ以外は降りたほうが無駄にチップを払わずに済むでしょう。
スターティングハンド別勝率一覧
次は、ハンドの強さを表すスターティングハンド勝率を紹介します。勝率が高いハンドは純粋に強い組み合わせです。
下記スターティングハンド勝率一覧は、2人で勝負したときのものです。
強さ | ハンド | 勝率 | 強さ | ハンド | 勝率 |
1 | AA | 85.3% | 86 | 22 | 50.3% |
2 | KK | 82.4% | 87 | K2o | 50.2% |
3 | 79.9% | 88 | Q5o | 50.2% | |
4 | JJ | 77.5% | 89 | J5s | 50.0% |
5 | TT | 75.1% | 90 | T8o | 50.0% |
6 | 99 | 72.1% | 91 | Q2s | 49.9% |
7 | 88 | 69.1% | 92 | J7o | 49.9% |
8 | AKs | 67.0% | 93 | 97s | 49.5% |
9 | 77 | 66.2% | 94 | T6s | 49.2% |
10 | AQs | 66.1% | 95 | Q4o | 49.0% |
11 | AKo | 65.4% | 96 | J4s | 49.0% |
12 | AJs | 65.4% | 97 | 98o | 48.4% |
13 | ATs | 64.7% | 98 | T7o | 48.2% |
14 | AQo | 64.5% | 99 | 87s | 48.2% |
15 | AJo | 63.6% | 100 | Q3o | 47.9% |
16 | KQs | 63.4% | 101 | J6o | 47.9% |
17 | 66 | 63.3% | 102 | J3s | 47.9% |
18 | A9s | 63.0% | 103 | 96s | 47.7% |
19 | Ato | 62.9% | 104 | T5s | 47.2% |
20 | KJs | 62.6% | 105 | J5o | 47.1% |
21 | A8s | 62.1% | 106 | J2s | 47.1% |
22 | KTs | 61.9% | 107 | Q2o | 47.0% |
23 | KQo | 61.4% | 108 | 97o | 46.7% |
24 | A7s | 61.1% | 109 | 86s | 46.5% |
25 | A9o | 60.9% | 110 | T4s | 46.4% |
26 | KJo | 60.6% | 111 | T6o | 46.3% |
27 | QJo | 60.3% | 112 | J4o | 46.1% |
28 | 55 | 60.3% | 113 | 95s | 45.9% |
29 | A8o | 60.1% | 114 | 76s | 45.7% |
30 | A6s | 60.0% | 115 | T3s | 45.5% |
31 | K9s | 60.0% | 116 | 87o | 45.5% |
32 | A5s | 59.9% | 117 | J3o | 45.0% |
33 | KTo | 59.9% | 118 | 96o | 44.9% |
34 | QTs | 59.5% | 119 | 85s | 44.8% |
35 | A7o | 59.1% | 120 | T2s | 44.7% |
36 | A4s | 58.9% | 121 | T5o | 44.2% |
37 | K8s | 58.5% | 122 | J2o | 44.0% |
38 | QJo | 58.2% | 123 | 94s | 43.8% |
39 | A3s | 58.0% | 124 | 75s | 43.8% |
40 | K9o | 58.0% | 125 | 86o | 43.6% |
41 | Q9o | 57.9% | 126 | T4o | 43.4% |
42 | A6o | 57.8% | 127 | 93s | 43.2% |
43 | K7s | 57.8% | 128 | 65s | 43.2% |
44 | A5o | 57.7% | 129 | 95o | 42.9% |
45 | JTs | 57.5% | 130 | 84s | 42.7% |
46 | QTo | 57.4% | 131 | 76o | 42.7% |
47 | A2s | 57.0% | 132 | T3o | 42.4% |
48 | 44 | 57.0% | 133 | 92s | 42.3% |
49 | K6s | 56.8% | 134 | 74s | 41.8% |
50 | A4o | 56.4% | 135 | 85o | 41.7% |
51 | K8o | 56.3% | 136 | T2o | 41.5% |
52 | Q8o | 56.2% | 137 | 64s | 41.4% |
53 | K5s | 55.8% | 138 | 54s | 41.1% |
54 | J9s | 55.8% | 139 | 83s | 40.8% |
55 | A3o | 55.6% | 140 | 75o | 40.8% |
56 | Q9o | 55.5% | 141 | 94o | 40.7% |
57 | K7o | 55.4% | 142 | 82s | 40.3% |
58 | JTo | 55.4% | 143 | 65o | 40.1% |
59 | K4s | 54.7% | 144 | 73s | 40.0% |
60 | A2o | 54.6% | 145 | 93o | 39.9% |
61 | Q7s | 54.5% | 146 | 84o | 39.6% |
62 | K6o | 54.3% | 147 | 63s | 39.4% |
63 | T9s | 54.3% | 148 | 53s | 39.3% |
64 | J8s | 54.2% | 149 | 92o | 38.9% |
65 | K3s | 53.8% | 150 | 74o | 38.6% |
66 | Q8o | 53.8% | 151 | 72s | 38.1% |
67 | Q6s | 53.8% | 152 | 64o | 38.0% |
68 | 33 | 53.7% | 153 | 43s | 38.0% |
69 | J9o | 53.4% | 154 | 54o | 37.9% |
70 | K5o | 53.3% | 155 | 83o | 37.5% |
71 | K2s | 52.9% | 156 | 62s | 37.5% |
72 | Q5s | 52.9% | 157 | 52s | 37.5% |
73 | T8s | 52.6% | 158 | 82o | 36.8% |
74 | J7s | 52.4% | 159 | 73o | 36.6% |
75 | K4o | 52.1% | 160 | 42s | 36.3% |
76 | Q7o | 51.9% | 161 | 63o | 35.9% |
77 | Q4s | 51.7% | 162 | 53o | 35.8% |
78 | J8o | 51.7% | 163 | 32s | 35.1% |
79 | T9o | 51.7% | 164 | 72o | 34.6% |
80 | K3o | 51.2% | 165 | 43o | 34.4% |
81 | Q6o | 51.1% | 166 | 62o | 34.0% |
82 | 98s | 51.1% | 167 | 52o | 33.9% |
83 | T7s | 51.0% | 168 | 42o | 32.5% |
84 | J6s | 50.8% | 169 | 32o | 31.2% |
85 | Q3s | 50.7% |
ポーカーのハンドレンジクイズ!
これまで、ハンドレンジについて解説しました。ここからは、世界で戦うポーカープロのヨコサワ氏が公開している動画よりハンドレンジを使ったクイズを一部紹介します。ハンドレンジの使い方をもっと詳しくなりましょう。
ポーカーのハンドレンジクイズ1
出典:ヨコサワポーカーチャンネル
自分はBTNに座っており、ハンドが「98o」です。プリフロップにおいてUTGがレイズしました。自分はレイズとフォールドのどちらを選択すべきでしょうか。
答えは「フォールド」です。
BTNのハンドレンジを確認してみましょう。「98o」は灰色になっており、フォールドするハンドです。どのような状況でも、フォールドが理想の行動です。
ポーカーのハンドレンジクイズ2
出典:ヨコサワポーカーチャンネル
自分はUTGで、テーブル人数は6人です。プリフロップにおいて自分のハンドは「KJo」になりました。どのようなアクションをすべきでしょう。
答えは「レイズ」です。
自分はUTGになりますが、後ろに5人プレイヤーが残っているため、緑のハンドレンジになります。「KJo」は緑のハンドレンジにおいて、ゲームに参加してもよいハンドです。
この状況で「KJo」を引いた場合、レイズしていきましょう。
ポーカーのハンドレンジクイズ3
出典:ヨコサワポーカーチャンネル
自分がBTNのポジションにいて、ハンドが「QJs」です。プリフロップにおいて、COがレイズしました。自分はどのような行動をしたらよいでしょう。
答えは「レイズ」です。
相手はCOなので、水色以上のハンドを持っていると予想します。「QJs」はランク的には水色の2個上の黄色です。十分に強いハンドを持っていると判断でき、レイズできると考えます。
ポーカーのハンドレンジを覚えてポーカーを楽しもう!
ポーカーのハンドレンジについて解説しました。ハンドレンジは自分のハンドがどのくらい強いのかを判断して、フォールドするのかレイズするのかを決める指標です。
ハンドレンジ表をしっかり理解することで、プリフロップにおいて最適な立ち回りができます。ハンドレンジ表を覚えて、ポーカーのスキルアップをはかりましょう。