ロイヤルストレートフラッシュの確率は?ほかの役との違いも解説

「ロイヤルストレートフラッシュって1番強いけど、どのくらいで揃うの?レイズやオールインをしてたくさんポットを獲得したい」
1番強いからこそ、揃ってほしいと考えてしまいます。

当記事ではロイヤルストレートフラッシュの確率とほかのギャンブルとの比較、役を作るに当たっての差などを紹介します。ロイヤルストレートフラッシュに関する確率を知りたい人は、ぜひ参考にしてください。

ロイヤルストレートフラッシュの確率は?


はじめに、ロイヤルストレートフラッシュの確率について紹介します。ポーカーのなかで1番強い役がロイヤルストレートフラッシュです。ポーカーで遊ぶなら、1度は揃えてみたいと考える人が多いでしょう。果たしてどのくらいの確率で成立する役なのか、解説します。

ロイヤルストレートフラッシュの形と「ロイヤル」の意味

ロイヤルストレートフラッシュは同じ柄(ハートかダイヤ、スペード、クラブのいずれかで集める)かつ、10・J・Q・K・Aの5枚で作ります。

完成したときの形は4つだけです。ほかの形はありません。ハート、ダイヤ、スペード、クラブがそれぞれ1種類ずつです。

「ロイヤル」とは、一般的に「王の」「高貴な」という意味を持っています。ポーカーにおいては「1番」「最も」のように使います。ロイヤルストレートフラッシュは、ストレートフラッシュのなかで1番強い役であるという意味です。

ロイヤルストレートフラッシュの確率

ロイヤルストレートフラッシュの確率は、0.00015%です。約65万回に1回の割合で揃います。算出方法は下記計算式から求めます。

52枚のトランプから5枚引いて役を作成する
52C5=(52×51×50×49×48)÷(5×4×3×2×1)=2,598,960
カードの組み合わせは2,598,960種類

4つの形しかないため
4÷2,598,960=0.0000015
0.0000015×100=0.00015%

確率の値から見ても、ポーカーのプレイ中に揃えるのは至難の業でしょう。

ロイヤルストレートフラッシュの強さ

ロイヤルストレートフラッシュは役の中で1番強いといわれております。ここでは役の強さについて比較しましょう。下記表は上から強い順に記載しています。

役名 揃う確率
ロイヤルストレートフラッシュ 0.00015%
ストレートフラッシュ 0.0013%
フォーカード 0.024%
フルハウス 0.14%
フラッシュ 0.1919%
ストレート 0.39%
スリーカード 2.1%
ツーペア 4.75%
ワンペア 32.4832.48%
ノーハンド 50%

ロイヤルストレートフラッシュとほかの役との違いは?


次は、ロイヤルストレートフラッシュとほかの役はどのように違うのかを解説します。

ストレートフラッシュとの違い

ロイヤルストレートフラッシュとストレートフラッシュの差は、数字の決まりです。

ロイヤルストレートフラッシュ ストレートフラッシュ
同じ柄が集まる10、J、Q、K、Aの数字のみ 同じ柄が集まる連続した数字

ロイヤルストレートフラッシュは、成立時に数字も決まりがあります。それと比較して、ストレートフラッシュには決まりがありません。

「クラブ2、クラブ3、クラブ4、クラブ5、クラブ6」のように2~6で役を完成させたときはストレートフラッシュです。ロイヤルストレートフラッシュの数字は、必ず「クラブ10、クラブJ、クラブQ、クラブK、クラブA」になる必要があります。

フラッシュとの違い

ロイヤルストレートフラッシュとフラッシュの差は、数字に決まりがあるかどうかです。

ロイヤルストレートフラッシュ フラッシュ
同じ柄が集まる10、J、Q、K、Aの数字のみ 同じ柄が集まる数字の決まりはなし

フラッシュは柄さえ一緒であれば、役が完成します。数字は役成立に関係ありません。

「ハート9、ハートJ、♡ハートQ、ハートK、ハートA」この形はロイヤルストレートフラッシュに似ている形になりますが、フラッシュです。10ではなく9があるため、ストレートの形になっていないからです。ハートでロイヤルストレートフラッシュになるには「ハート10、ハートJ、ハートQ、ハートK、ハートA」になる必要があります。

ストレートの違い

ロイヤルストレートフラッシュとストレートの差は、同じ柄が集まるかどうかと数字の決まりです。

ロイヤルストレートフラッシュ ストレート
すべて同じ柄10、J、Q、K、Aの数字のみ 柄はなんでもよい連続した数字

ストレートは、連続した数字になっていれば成立します。「ハート10、スペードJ、ダイヤQ、ハートK、クラブA」はロイヤルストレートフラッシュになりません。柄がバラバラなためです。

ロイヤルストレートフラッシュの発生確率を比較!


次は、ロイヤルストレートフラッシュは本当に成立するのがめずらしいのかを比較検証します。めったに発生しない事例と比較して、ロイヤルストレートフラッシュは本当に起きにくいのか見ていきましょう。

【比較対象】
宝くじが当たる
ギャンブル
事故の発生

宝くじの確率と比較

最初に、宝くじが当たる確率から比較していきましょう。

事象 確率
1等(7億円) 2,000万回に1回
1等の前後賞(1.5億円) 1,000万回に1回
2等(1,000万円) 500万回に1回
3等(100万円) 50万回に1回
1等の組違い賞(10万円) 10万回に1回
4等(5万円) 1万回に1回
5等(1万円) 333回に1回
6等(3,000円) 100回に1回
7等(300円) 10回に1回

宝くじと比較すると、3等(100万円)が一番近い確率になりました。筆者も宝くじを買ったことがありますが、6等の3,000円以上は当たったことがありません。

100万円が当たる確率から計算すると、100万円を当てるには50万枚を購入することになります。1口300円の宝くじを100万円をはるかに超える1億5,000万円購入することになり、利益が全然でませんね。購入枚数や購入額からも、100万円を当てるのはほど遠いと感じます。

宝くじを買う人からすれば、1等の7億円は1番の夢です。今回算出した確率から、2,000
万枚の宝くじを購入すると、1回当たるとします。宝くじを2,000万枚購入すると、60億円かかります。7億円を当てるために60億円を購入するとなれば、まったく現実的ではありませんね。とはいえ、宝くじは必ず1等が誰かに当たります。当たった人は奇跡のような出来事でしょう。

ほかのギャンブルとの比較

次は、ほかのギャンブルが当たる確率と比較してみましょう。

事象 確率
競馬で1位を5回連続で当てる 190万回に1回
麻雀で天和をあがる 33万回に1回
アマチュアがホールインワン 1.4万回に1回
麻雀で大三元をあがる 3,300回に1回
競馬で単勝万馬券を当てる 1,250回に1回

「麻雀で天和をあがる」が1番近い確率でした。天和とは、親が配牌時点(配を配った時点)でテンパイ(あと1配であがれる状態)して、第一ツモであがることで成立する役満です。同じ役満の大三元と天和とでは、揃う確率に差があります。

筆者も麻雀は10年以上プレイしていますが、1度も天和をあがった経験がありません。奇跡のような配牌でやっとあがれる天和と揃う確率が似ていることから、ロイヤルストレートフラッシュの成立も奇跡に近いでしょう。

1部ではありますが、他のギャンブルと比較した際にロイヤルストレートフラッシュは揃いにくいです。

事故の確率と比較

次は、身近で起こっている事故や実際に起こりえない事故と比較していきましょう。

事象 確率
隕石が自分にふってくる 100億回に1回
サメにおそわれる 1億回に1回
雷に直撃 1,000万回に1回
飛行機事故 50万回に1回
交通事故(車、自転車) 5回に1回

事故に関しては、飛行機事故発生率がロイヤルストレートフラッシュ完成率に1番近いです。ニュースを見ていても、飛行機事故はめったに見かけません。世界的に見ても数年に1回程度です。このような結果からも、ロイヤルストレートフラッシュもなかなか見られないでしょう。

交通事故の確率が5回に1回になっています。こちらは交通事故を発生させた人数と運転免許証所有者の割合から算出しました。(事故は2020年の発生件数)

交通事故発生件数 = 309,178件
運転免許証所有者 = 81,989,887人
309,178 ÷ 81,989,887 = 0.0037
100分率になおして、
約0.4% = 5回に1回

ほかの事象とあわせるために、5回に1回という表記にしています。実際には、5人に1人が交通事故を起こすと考えるとわかりやすいでしょう。

出現確率の低いロイヤルストレートフラッシュのポイント(注意点)


ロイヤルストレートフラッシュを狙ったり、揃ったりしたときには注意が必要です。本当なら、どの役にも勝てるため、なにも恐れるものはないと感じるでしょう。しかし、1番強いために気を付けてプレイしたいことがあります。

下記2つの項目については、気を付けながらプレイしましょう。

【ポイント】
揃いにくい
成立したときはわかりやすい

確率から見ても揃いにくい

ロイヤルストレートフラッシュは、形が決まっているため揃いにくいです。約65万回に1回揃う程度なので、あと1枚となった状態であっても、完成することはめったにないでしょう。

ロイヤルストレートフラッシュに近いストレートやフラッシュを狙ったほうが、確実です。

成立するときはわかりやすい

仮に、ポーカーのなかで1番主流のテキサスホールデムでロイヤルストレートフラッシュが揃いそうなとき、必ず相手は警戒します。

手札にロイヤルストレートフラッシュの必要カードが2枚あったとして、残りはボードから作成します。ボードに必要カードが3枚あるとすれば、勘のいいプレイヤーはすぐに気づくでしょう。

ボードに同じ柄(ハート、ダイヤ、スペード、クラブのいずれか)が3枚ある盤面ではフラッシュを警戒しますし、10〜Aのカードがあればストレートを注意します。相手が自分よりも強い役を持っていると確信すれば、プレイヤーはフォールドするでしょう。レイズやオールインをして、相手のチップを奪いたいところですが、ポットが増えずに終了しそうです。

ロイヤルストレートフラッシュが揃いそうな盤面では、相手には簡単にバレるため、強い役であってもポットを大量に取ることは難しいでしょう。

まとめ

当記事では、ロイヤルストレートフラッシュにまつわる確率を解説しました。

ロイヤルストレートフラッシュを揃えるには数字と柄に決まりがあり、約65万回に1回程度しか完成しません。数字は10~Aの固定、柄はハート、ダイヤ、スペード、クラブのいずれか1種類で構成します。

約65万回に1回の確率は、飛行機事故に遭う確率と似ています。飛行機事故はニュースを見ていても数年に1回起きる程度です。それほどプレイ中に揃う頻度は低いということです。

ロイヤルストレートフラッシュをプレイ中に使うポイントとしては、あと一歩で揃いそうなときでも、なかなか揃わないことを覚えておいてください。揃ったときは奇跡に近いですよ!

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